その後、マシンの使える部品は有志の方々によって引き取られ、そのお金はご遺族の方に手渡された。 あれから少し時が経った今、あらためて何かを記そうとしても、あまり多くの言葉を書き連ねる事ができない。多田さんという、良き先輩・友人であり、理解者であり、そして走りのライバルでもあった存在を失ってしまった....その事実の重さをしみじみと感じる。 ただ、心から彼の冥福を祈るばかりである。
2000年初冬 名越 公一