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■2001年3月20日■
今年は本当に久しぶりなのですが、筑波のBOTTに私、名越が自ら参戦することになりました。昔は(1980年代後半から90年代初頭まで)ほとんど常連のように参戦していたのですが、しばらくのブランクをおいての再チャレンジです。エントリーしたのはMTクラスで、去年のグランドスラム4からのチャレンジですが、最近のこのクラスのレベルアップには目をみはるを通り越して目を覆いたくなるものがあります。マシン的にはちゃんと造られたドゥカティが一番のポテンシャルを持っているとは思いますが、速いお兄ちゃんたち(選手権ライダーや国際ライセンスからの降格ライダー)が乗る国産のVTRやTL勢がこれまた速い。ここ何年かは彼らがレースの主導権を握っているといって良いでしょう。
とりあえずみっともない事にならないようにバリッとしたマシンを作り上げ、何回か 練習に出かけて錆を落としてレースに臨むことにしました。
今回のマシンは996SPSフォギーレプリカのフレームにコルサ仕様のエンジンを載せ、足回りもコルサ仕様でかため、おそらくマシンのポテンシャルは国産勢を少なからずしのぐ物であると思います。問題が有るとすれば、それは運転手のポテンシャルであることは明らかです。
タイヤは何種類かテストした結果、フロントにD社のD208、リアにM社のパイロットレース180サイズを使用しました。カウル等も新しくペイントし、TFDのマシンとしては珍しくきれいな仕上がりとなっています。
お手伝いに毎度おなじみの小山選手と嶋村選手他何人かの仲間が駆けつけてくれました。みんないつもありがとう!
さて、レースはまず受付から始まり、次に車検です。
毎度見慣れた車検の風景です。ヘルメットをはじめとする装備品のチェックがまず最初に行われます。
次にマシンのチェックが行われます。
特に重要なことはオイル漏れ対策です。サーキットにおいてコース上にオイルを撒くと言うことはほとんど犯罪行為です。極端な話ですが基本的にサーキットというところは転倒しても怪我をしても、なにがあっても他人に責任をとってもらうことは出来 ません。自分持ちです。例えば他人が撒いたオイルに乗って自分が転んで怪我をしても、オイルを撒いた人に文句を言うこと位は出来ますが、責任をとってくれと言うことは出来ないのです。サーキットというところはそういうところなのです。逆に言えばこの特殊なルールを理解している人のみがサーキットを走ることを許されているの です。というわけで、なにがあっても路面にオイルを出さないようにするのが最低限 のマナー、エチケットであるのです。
余談ですが、サーキットにはコントロールタワーの横に立っているリーダーボードと 呼ばれている物が有ります。
レース中、もしくは予選中のその時点での順位をゼッケンナンバーで表しています。 S字を走行中にこれを見て順位を確認するライダーもいるとのことですが、私には出来ません。そんな事をしたら私の場合はコース上からはみ出してしまうと思います。
車検が終了すると予選が始まりますが、今回はちょっと空き時間があり、のどかなひとときを過ごすことが出来ました。その時間を利用してTFDおやつ係がチーム員のみんなに用意してきたおやつを配っています。
そのおやつの中身はこの通り。よく見ると栄養バランスも考えられているようで、何ともいえぬこだわりが感じられます。
ここで今回のレースに参加したTFD関係のマシンを紹介しましょう。
やはり黄色をベースとしたマシンが多いようです。「これは748です」と自己をアピールしているマシンは、わかりやすくて親切だ、と周りの人に評判はとても良かっ たようです。