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 こちらは窪田選手。マシンを新調して意気揚々です。沢山張られたステッカーが氏の広い人脈と厚い人望を感じさせます。
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 こちらは私、名越。フロントローなので、前には誰もいません。気持ちいい!
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 そしてこれが一部で話題となり盛り上がった「豹柄」です。私の隣にいたんですね。 写真がちゃんと押さえてあって良かったです。
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 さて、以下は私が予選結果と周りの状況から考えた決勝レースに向けての作戦です。
私の予選タイムは1分2秒588で予選3位です。予選トップからの差は0秒864。予選2位からは同じく0秒374。この2台のマシンはともにVTRです。彼ら2台と私のパフォーマンスを自分なりに比較してみると、1コーナーから第2ヘアピン(以下2ヘア)までのインフィールドはこの2台の方が明らかに速いと思いました。しかしまっすぐは私のマシンが一番走っています。おまけに最終コーナー(以下最終)を含めても2ヘアから1コーナーまでは私の方に分があります。
ということは、一度この2台の前に出てしまってインフィールドで何とか前を押さえてしまえば、2ヘアから1コーナーまでの間に差を付けることが出来、そこから2ヘアまでの間に差を詰められても何とかトップでチェッカーをくぐることが出来るかもしれません。もしインフィールドで抜かれても2ヘアを後ろについて立ち上がることが 出来れば1コーナーまでの間に前に出ることは可能のように思えました。
ということはスタートが非常に大切だということです。スタートして1周のうちにトップに出ないと、予選タイムから考えてもう追いつくことは出来ません。

というような事を考えているうちに、スタート前進行は進み、いよいよレースはスタートしました。
結果から言うと私はスタート大失敗。シグナルスタートではなく、旗を振り下ろすのに合わせてのスタートだったのでタイミングがうまくとれず、スタートで4台に抜かれ、7番手で1コーナーに向かうという最低の滑り出しとなってしまいました。
スタートから大きく前輪を浮かせてしまってスピードの乗りが悪かった1台を1コーナーまでに抜いて1コーナーには6位で進入。ここから2ヘアまではやはり順位を変えることは誰も出来ません。2ヘアを6位で立ち上がり4速に入るあたりで1台、最終の進入でちょっと無理矢理インに飛び込みもう1台抜きました。(#29の神山選手、ごめんなさい)そのすぐ後ろにフナキ選手が迫っています。
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 そのまま1コーナーへ向かいます。#29の神山選手(だと思う)のマシンがインをさしてくるのが視野の片隅にとらえられましたが、そこは押さえて4位で1コーナーに進入。そしてやはり2ヘアまでは順位の変動はなし。2ヘアを立ち上がり、今度は前のマシンを最終の進入でアウトから抜きました。この日の私のストレートの伸びと最終の進入スピードはやはり他と比べて際立っていました。
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 これで3位にまで順位を戻すことが出来ましたが、トップ2台は見えるところにいるものの、何かハプニングが無い限りもう追いつくことは出来ません。それでも何とか追いかけて何周かすると、2ヘアまでは離されるものの1コーナーに戻ってくると差は縮 まり、その差はイーブンのように思えました。レース前の私の予想は当たっていたのです。スタートさえうまくいっていればと思いましたがもう後の祭でした。
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 そのうち周回遅れが出現してくるようになり、そうなると前を追いかけるよりも後ろの方を心配しなければいけなくなりました。周回遅れを抜くのに手間取っていると後ろから追いかけてくるマシンに出し抜かれたりすることがままあるからです。かといって周遅れの選手たちもアマチュアライダーですので際どい抜き方は避けなくてはなりません。接触でもしたらエライことですし、お互いに良いことはありません。
周遅れになる選手の方々はレースに参戦し始めたばかりのライダーが多いと思います。その方々が、際どい抜かれ方をして、レースは危険だからもうやめようという思いを持つことなく、次も出よう、と思えるようなクリーンなレース運びをするのが、 前の方を走るライダーの義務であり、守らなくてはいけないマナーであると私は思います。
 そうこうしている間にレースも最終ラップを迎えました。前の2台には決定的に差を付けられてしまい、自分も疲れてしまってペースも落ち気味です。後ろから仕掛けてくるマシンを気にしながらインフィールドを抜け、2ヘアにさしかかりました。進入でインを刺してくるマシンがちらっと視界の片隅に見えましたが、順位を落とすことなく裏ストレートを立ち上がります。ここまでくればもう大丈夫。無事に3位でチェッカーを受けることが出来ました。
1周のクールダウンラップの後、普通はピットロードからマシンはピットへ戻るので すが、入賞者はピットロードではなく本コースを走ってメインスタンド前の仮表彰式へ向かいます。
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 今回はとりあえず予選も決勝も2秒台真ん中のタイムが出たし、決勝順位も3位で、とても満足なレースだったと思います。そのことは表彰台での表情からも伺い知ることが出来るでしょう。フナキ選手も6位に入賞。応援してくれた皆さん、どうもありがとうございました。自分のスタート失敗が悔やまれますが、レースに「たら・れば」は有りません。
逆に表彰台に乗っていながら今ひとつ不満足な表情の選手の方々も見受けられます。 みんな志が高いんだからしょうがないですね。
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 次回の私のレース予定は今のところはっきり決まっていませんが、秋のグランドスラム4あたりになるのでしょうか?その他にもTIやSUGOでのレースがあるようです。時間的なスケジュールと財布に相談して決めようと思います。
最後に、私をサーキットで見かけたら是非声をかけて下さい。特にドゥカティに乗っている方でしたら、何らかのお役に立つ事が出来ると思います。それでは、また!
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