さて、レースウィーク初日の金曜日ですが、我々は当日の朝筑波サーキットに到着しました。
今回のレースで手伝いをかってでてくれたヘルパーは3人。横浜のバイク屋スタンホープの店主である西田氏。小山のミニバイクレース仲間の福上君。そしてもう一人は昔からのファンデーションライダーである嶋村君です。又ウシオー君はサーキットからのリポートを掲示板に書き込む役を引き受けてくれました。
 
 実は我々が現地に着いた頃にはもう既に良い場所は残っておらず、大駐車場の、コースから一番遠くすいている場所に広くスペースを構えることになりました。去年まではトップエントラントとしてフル参戦していましたので、ガレージを割り当てられていたのですが、今年はスポット参戦なのでそうはいかないのです。おかげで我々のいる場所が解らず、挨拶しに行こうにもファンデーションが何処にいるか解らない、という人も結構いたようでした。(そんなことになっていた皆さん、大変申し訳ありませんでした。)走行の為コースまで行くのも遠く、タイヤサービスも遠いので結構大変ではあるのですが、そのかわりそこは音が静かで居心地が良いのです。

 さて、初日の1回目の走行が始まったのですが、オーバーホールしたばかりのエンジンなのでまず慣らしから始めました。さすがに全日本というステージで走るとライダーも気合いが入り、事前テストでスランプになり0秒台しか出なくなっていたのが嘘のようで、私の指定した8周の慣らしを終えた頃にはタイムは59秒台に復活したのです。この走行でのベストタイムは59秒64。すべり出しとしてはまあまあです。この日2回目の走行は15時30分から始まりました。速いライダーの後ろについて引っ張ってもらい、何とか自分のペースを取り戻そうという作戦でした。しかし、我々は予選B組だったのですが、出走台数40台弱のところをA、B、2組に分けているので、走っている台数がいかんせん少ない。ライダーが乗れている時はコース上がすいていてあまり他のライダーと会わないほうが良いのですが、今回に限ってはこれが裏目に出てしまいました。走行中に他の速いライダーとなかなか会えず、走行終了直前にやっとその機会を得たのですが、すぐ走行終了となってしまいました。その最後に出したタイムが59秒35。一応午前の走行よりもタイムアップして一安心です。
 
 この調子で少しずつタイムアップすれば、明日の予選では58秒台には入るだろうと、私は思っていました。

 

 さて、明けて土曜日、予選です。我々予選B組1回目は11時30分から。予選時間は20分間です。
 
 この日は朝から曇り空。予報だと夕方から雨が降るとのこと。もしそうなると、予選順位はドライコンディションの予選1回目で決定してしまいます。なぜなら2回目の予選が雨だったとすると、ウェットコンディションで1回目のドライでのタイムを上回る可能性は無いからです。
従って、まず転ばずに義務周回数を果たした上でタイムを出さなくてはいけません。もし最初で転んで義務周回数(3周)をクリア出来なかったとすると、2回目の予選でタイムを出さなくてはいけなくなり、もしそこで雨が降ったりすると予選落ちという事態になってしまうからです。

 予選はドライコンディションのまま始まりました。ピットアウトして、1周目1分3秒20、2周目1分1秒23、3周目1分0秒72......。これで義務周回週は果たしました。4周目59秒76、5周目59秒21....。そしていったんピットインして、他の速いライダーと一緒に走ろうとピットアウトのタイミングを計るのですが、なかなかうまくいきません。この後2回コース上へ出てタイムアタックを何周かづつ試みたのですが、結局5周目のタイムが正式には59秒220というベストタイムになりました。

 この1回目の予選、小山の走りはかなりアグレッシブではあったのですが、いかんせんそれがミスを呼び、タイムに結びつかない。タイムが出ないのであせり、さらに攻めの走りをするのですが、それがまたミスを呼ぶ。まさに悪循環だったように思われます。

 私はピットでタイム計測をしていたので、最終コーナーの立ち上がりから1コーナーのクリップへ消えてゆくあたりまでしか彼の走りを目にすることは出来ませんでした。しかし最終コーナー立ち上がりだけをとってみても、「うん、いいじゃん。」と思えるように立ち上がって来ることは希で、変にふくらんだり、タイヤを滑らせたりして、「あ、また失敗したな。」というような事が多かったのです。

 当然の事ながら、良いタイムというのはノーミスで1周を回って来なければ出ません。たった1周なのですが、その1周の間集中力を持続して、限界以上でもなく、限界以下でもない走りをしなければならないのです。口で言うのは簡単なのですが、なかなか出来ることではありません。ポールポジション争いをするには、良いマシン、タイヤとライディングの技術が揃っているのは前提条件。それに加えてライダーの精神力が重要なのです。レース本番となるとまた話はちょっと違うのですが。
 
 とにかく1回目の予選が終了した時点で小山は予選B組6番手。A組B組合わせると総合17番手のポジションでした。


 
back next