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名車復活計画__その1__888SPS |
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実は何を隠そう、これも888SPSのフレームなんですね。なんと2台ある?ふっふっふ。実はそうなんです。以前こちらのバイクはかなり本気でレースに使っていたため、タンク下の補強パイプに加工がしてあります。インジェクションボディーその他のメンテナンス性向上の目的で、本来フレームの一部であるパイプを脱着式にしてあります。
この加工は最初からそうした造りになっている市販レーサー926レーシングのフレームを参考にして、全く同じに加工したものです。画像からもよく見ると脱着式の2本のボルトが確認できると思います。 |
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これがそのもう一台のSPS。こちらのシリアルはSP4-031です。ライダースクラブ誌No.224、1993年1月15日号にこのバイクに関する詳しい記事が掲載されていますので、興味のある方は探してみて下さい。
さて、こちらはオリジナルペイントのカーボンタンクです。レースでは使用せず、大事にしまいこんであったので状態は良好です。
いよいよ車体の組み上げが始まります。まずエンジンを台の上に載せ、スイングアームを取り付けます。
フレームとエンジンを合体させる前に、フレームに存在するネジ穴全てにタップを通します。ペイント屋さんもネジ穴にペイントが乗らないように気を使ってくれてはいますが、やはりこの作業は必須です。
エンジンとフレームを合体させたところです。この状態でステアリングヘッドに新品ベアリングを打ち込み、前後サスペンションを取り付けてゆきます。
リアショックを取り付ける前にオーバーホールを行います。おそらく10年以上の歳月をノーメンテのままで来ているはずですが、ガスも抜けておらず、中身の異常も見当たりませんでした。さすがオーリンズです。
せっかくですから、シャフトのシールリングとダストシールは交換しました。
画像はありませんが、フロントフォークも車体に組み付ける前にオーバーホールを施しました。そして改めて前後のサスを車体に組み付け、ホイールを取り付けました。バイクの格好になってきました。
車体にシートレールと共にワイヤリングハーネスを取り付けてゆきます。結構手間のかかる作業で、間違った場所に通したりすると後で他の部品の取り付けと干渉したりしてますます面倒なことになります。シートレール周りは888系の場合特に複雑で、まるでパズルのようで慣れが必要です。
スロットルボディーを取り付け、ウォーターホースやエアボックスを取り付けてゆきます。フューエルホースやウォーターホース等は当然新品です。
せっかくですから手持ちのキャリパーを取り付けてみました。当時のブレンボレーシングキャリパーです。何も色が付いていませんが、もう少し時代が進むとブレンボのマークと文字が赤く塗られるようになります。
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