名車復活計画__その2__888SPS__TFD弐号
1./ 2./ 3./ 4./ 5./ 6./ 7./ 8./ 9./ 10./ 11./ 12./ 13./ 14./ 15./
  この先バイクを組み立てるためには前後のサスペンションが必要になります。
という訳で、前後サスのオーバーホールです。

 画像はリアサスをバラバラにしたところです。流石オーリンズ。長い年月が経つというのにガスは全く抜けていません。ダンパーのシムやピストンにちょっとスラッジのような物は見受けられますが、基本的に綺麗なものです。シールであるXリングとダストシールであるスクレーパーは交換です。それとエンドアイのウレタンシールもですね。
 下の画像はフロントフォークです。オリジナルのインナーチューブはクロームメッキでシルバーですが、このフォークはあとからチタンコートが施されています。当時としては最先端の技術だった筈です。この92年型フォークの品番はFG9051で、それ以前のSP2やSP3のそれはFG9050です。外見的には見分けが付かないのですが、内部構造や仕様に若干の違いがあるようですね。

 勿論オイルシールは交換しました。このフォークのインナーチューブ径はφ42mmという非常に珍しいもので、一昔前のオーリンズ製GPフォークにのみ使用されていた特殊サイズです。規格品にこのサイズは存在しません。このシール、既に生産が中止されているとの話も聞きますので貴重品です。まだ幾つか在庫していますが、それが無くなったら特注で製作するしかないでしょうね。
 前後サスペンションが組みつけられ、タイヤとホイールも仮組みされてバイクの格好になりました。ホイールも当時もののオリジナルです。ジェネレーターカバーとクラッチカバーの再塗装も終わり、既に組みつけられています。冷却水のリザーバータンクはシートレールを取り付ける前に組んでおかないと、あとで二度手間になるんですよね。ハンドルバーも貴重なオリジナルです。とっくに生産中止で入手困難な部品です。
 これはECUに繋がるメインハーネスです。新品です。レースで使用していた時にオリジナルのハーネスを切り刻んで、必要な部分のみ残して使用していたのです。その部分を元通りに再生するのは不可能でした。そこで仕方なく新品部品の投入です。品番51010481A。SPS、SP4、の共通部品ですが、何とTFDに在庫していました。やっぱり有るうちに買っておくものですね。助かりました。次の画像はこちらも新品のIAW043、つまりP7タイプのECUです。これも欠品していましたので新品の投入です。ハーネスと同様に何とこれも在庫していました。
< BACK  |  NEXT >