名車復活計画__その2__888SPS__TFD弐号
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  さて、ここまで作業が進んだところで、ちょっと気になる事を発見しました。車体右側のラジエーターの近くにあるハーネスのコネクター2個です。良く確認してみると、これらはラジエーターの電動ファン関係のもので、左の白い方が電動ファンのモーターに繋がるコネクター、右の黒くてグリーンの防水シールが付いているものがファンを作動させるサーモスタットに繋がるコネクターです。

 でも前回のSPSレストア作業の時にこのコネクターは存在しませんでした。SPSはラジエーターの電動ファンを持たないのでそれは当然です。パーツリストで確認してもSPSのワイヤーハーネスにコネクターは存在しません。

 ということは、このハーネスは本来のSPSのものではないということになります。
 
 そこでもう少しハーネスを調べると、もう一つの違いがあることを発見しました。それはサイドスタンドスイッチのコネクターです。画像のようにこのハーネスに使われているのはAMP製の2極コネクターです。  サイドスタンドスイッチのコネクターは92年モデルには1極、93年モデルから2極のものが使用されています。このことから推測すると、このワイヤーハーネスは93年型SP5の部品でしょう。

 もう一度おさらいすると、SPSのハーネス(品番51010531A)には電動ファンとサーモスタットのコネクターが装備されず、サイドスタンドスイッチのコネクターは1極。SP4のハーネス(品番51010431A)には電動ファンとサーモスタットのコネクターが装備され、サイドスタンドスイッチのコネクターは1極。SP5のハーネス(品番51010431B)には電動ファンとサーモスタットのコネクターが装備され、サイドスタンドスイッチのコネクターは2極。以上の様になります。

 SPS用のワイヤーハーネスがあればそちらに交換したいのですが、流石にそこまでの部品は在庫が無く、また今となっては入手も不可能です。今回はこのハーネスを使用するしかありませんね。でも考え方によっては電動ファン付きのラジエーター(例えばSP4の部品)をポン付けで使用できるというメリットもあるわけで、現在の交通事情を考えると実際に走行するのであれば、それはかえって都合が良いとも言えます。
 
  ホイール関係はオリジナルの純正ですが、ベアリングは交換しました。フロントのべアリングは一般的なサイズですが、リアは特殊なサイズで一時は入手がなかなか困難でした。とりあえずスプロケットハブも含めて全てのベアリングは新品です。
 そしてSPSはここまでの状態に組みあがりました。フロントブレーキディスクもいつの間にかクロメートをかけなおして綺麗になっていますね。完成まであと一息です。
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