名車復活計画__その2__888SPS__TFD弐号
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 クランクシャフトです。何度も言うようですが、1992年型888レーシング(コルサ)と全く同じ部品です。ウェブの内側が機械加工で軽量され、バランス取りのためにタングステン系合金のバランスウェイトが打ち込まれています。このクランクはTFDにある何本かの手持ち部品の中で状態の良いものを選びました。当然ながら状態は良好で全く問題ありません。
 4箇所のオイルラインプラグは一度外して、オイル通路内は入念に掃除しました。
 コンロッドです。スチール製のH断面、機械加工による削り出し、メーカーはPANKLです。このタイプのコンロッドに使用されているコンロッドボルトは専用の特別な造りで、値段もスペシャルです。画像のように状態は良好です。これもTFDに有る在庫の中から状態の良いものを選びました。
 下左画像の様にロッドの中央にオイル穴が貫通しています。コンロッド大端を潤滑したオイルの一部がこの穴を通過してコンロッド小端へ届き、ピストンピンを潤滑する仕組みです。この方式は個人的にかなり良いと思うのですが、最近あまり見かけません。やはりコストがかかるのでしょうか。小端ブッシュの状態も良好です。

 次の画像はメタル合わせの終了したコンロッドです。書いてある数字は計測値で、例えば1481は使用しているハーフベアリングの厚さ(この場合は1.481mm)です。46とか47はメタルクリアランスで、この場合は0.046mmと0.047mmです。ハーフベアリングにオイル通路となる穴が見えます。

 そして組みあがったクランクとコンロッドです。コンロッド番号486の隣に書いてある数字00は、コンロッドボルトの締め付け時に計測したコンロッドボルト長さの下2桁の数字です。締め付けトルクと締め付け角度を管理しながら、この数字が16になるまで締め付けました。つまりコンロッドボルトの全長が0.16mm伸びるところまで締め付けたことになります。
 ミッションです。画像はカウンターシャフト(スプロケットが付く方のシャフト)です。状態は良好です。
 下の最初の画像はフリーに回転するギアの内側に使われているニードルケージですが、左の2分割になっている方が今まで使用されていた旧タイプです。保持器はスチール製で、たまに保持器が破損したりする事があります。右が現行品で、保持器が樹脂製になり一体式です。これらは現在のものに交換しました。
次の画像は3速と4速のギアの間に入っているツメ付きワッシャーです。今まで使用されていた旧タイプは左の幅が狭い方で、現在は右の幅が広い部品が使われています。このワッシャーも幅広の現行部品に交換しました。

 画像右はミッションのメインシャフト(クラッチが付くシャフト)です。こちらも状態は良好です。カウンターシャフトと同じくニードルケージは現行品に交換します。このシャフトは中にクラッチのプッシュロッドが通ります。左下の小さな部品2個が、そのロッドを支持するニードルケージとオイルシールです。これらも当然交換です。
そして組みあがったミッションです。